マーケティングにおけるターゲットとは? 選定方法とよくある失敗例を解説
広告を出しても反応がない、SNSも伸びない……こんな状況、心当たりない?
その原因はね、誰に向けて発信しているかがあいまいなことが多いんだっ。
ターゲットの決め方を、ボクと一緒に見ていこうねっ!
ターゲット(マーケティングターゲット)とは
マーケティングにおける「ターゲット」とは、自社の商品・サービスをとくに届けたい相手を具体的に絞り込んだ顧客像のことです。
集客について考える際、多くの人は「できるだけ多くの人に知ってもらいたい」と考えます。その気持ちは自然なことですし、間口を広げることで売上が上がるなら、それに越したことはありません。
しかし、人は自分に関係がないと感じた情報には注意を向けないことがほとんどです。そのため、対象を広くとった発信は、「自分のことだ」と捉えてもらえる機会がないまま、誰にも届かない発信になりがちです。
ターゲットを絞ることは、「ほかの人を切り捨てること」ではなく、特定の誰かに「これは自分のための商品だ」と感じてもらうための準備です。
適切なターゲットを定めることで、発信の言葉もサービスの見せ方も「届く形」に整い、マーケティング施策の効果をより高めることにつながります。
アップくんの商売繁盛ポイント
ターゲットを絞るのは、ほかの人を切り捨てることじゃないんだ。特定の誰かに、これは自分のための商品だ、って感じてもらう準備なんだよ。みんなに向けた発信は、誰にも届かない発信になりがちだよっ!
ターゲット選定を行うメリット
ターゲット選定には、集客の精度を高めるさまざまなメリットがあります。裏を返せば、ターゲットがあいまいなままでは、これから紹介するメリットが得られない可能性があるということです。
その上で、具体的にどのようなメリットがあるのか、見ていきましょう。
限られたリソースを最適化できる
ターゲットを明確にすることで、マーケティングに使える予算や時間を「買ってくれる可能性が高い人」に集中させることができます。
使える予算や時間は有限だからこそ、使った費用や時間に対してどれだけの成果が得られるか、その効率を高めることが重要です。
たとえば、同じ10万円の広告費でも「興味を持つかどうかわからない」不特定多数に情報を届けるよりも、「商品やサービスに興味を持ちそうな人」に届ける相手を絞ったほうが、購入や問い合わせなどの成果につながる確率が高いでしょう。
このように、ターゲットを明確にすることで、限られたリソースを活かしやすくなります。
顧客理解が深まりニーズを把握できる
ターゲットを明確にすることで、その人が何に悩み、何を求めているかが見えやすくなります。
対象が絞られていない状態では、あらゆる人のニーズに対応しようとするあまり、結果としてどの人の悩みにも深く向き合えない状態になりがちです。しかし、相手を絞ることで、その人の状況や課題を具体的に想像できるようになり、ニーズの把握につながります。
その結果、商品の機能を並べるだけでなく、「この商品を使うことでどんな良いことが起きるか」という相手にとっての利益を軸に伝えられるようになります。
競合に対する優位性を確立できる
ターゲットを明確に絞ることは、競合との差別化を図る上でも有効です。「この分野ではこの事業者」という認知が特定の層に根付くことで、商品や社名が埋もれにくくなります。
また、ターゲットを絞ってメリットを伝えることで、競合と横並びで比較された際にも、ターゲットに当てはまる人にとっては「自分向けの選択肢」として映りやすくなります。その結果として、商品や自社のポジションの確立につながります。
訴求力が高まり成果につながりやすくなる
広く浅くアプローチするより、特定の層に深く刺さる発信の方が、「選ばれる理由」を作りやすくなります。
たとえば、同じカテゴリのサービスが複数並んでいるとき、「どなたでもご利用いただけます」と書かれたものと、「〇〇な方が使いやすい商品です」と書かれたものがあったとします。後者は、「〇〇な方」に当てはまる人にとって「自分のためにある」と感じられ、ほかの選択肢以上に魅力的に映るでしょう。
「〇〇な方へ」と対象を示すことに加え、「なぜ〇〇な方に向いているのか」という裏付けを丁寧に伝えることで、読者の納得感がより深まります。その結果、広告やWebサイトへの反応が高まり、購入や問い合わせなどの成果につながりやすくなります。
アップくんの商売繁盛ポイント
ターゲットを決めると、予算と時間を集中できて、お客さんの悩みが見えて、競合とも差別化できて、発信の訴求力も上がるんだ。いいことづくめでしょ?まず誰に届けるかを決めるのが近道だよっ!
マーケティングターゲットの決め方
ターゲットを絞ったからといって、それ以外の人が一切買わなくなるわけではありません。むしろ、発信の軸が明確になることで、想定していなかった層に届くことも実際にあります。ただ、それはあくまで「狙い」があってこそ生まれる副産物です。なんとなくの発信では、その偶然すら起きにくくなります。
また、ターゲット選定は、単なる「想像」や「なんとなく」で行っても機能しません。
これから紹介する5つのステップを踏むことで、根拠のあるターゲットを論理的に導き出していきましょう。
1. 市場の全体像を把握し、細分化する
まずは、自社の商品やサービスが届き得る市場全体を把握することから始めます。
どのような顧客が存在し、何を求めているのか。競合はどのような層にアプローチしているのか。市場の規模や競合の状況、顧客の基本的なニーズや行動パターンなどを確認します。
その上で、把握した情報をもとに、顧客を似た特徴やニーズを持つグループに分けます。年齢・性別・地域といった基本的な属性のほか、価値観・悩み・購買行動などの切り口も加えることで、より実態に近いグループ分けができるでしょう。
この作業を「セグメンテーション」と呼びます。グループに分けることで、ひとつの市場の中に異なるニーズを持つ複数の層が存在することが見えてきます。
2. 勝負する市場を選択する
セグメンテーションで市場をグループに分けたら、次はそのなかから、自社が実際に狙っていく層を選びます。この作業が「ターゲティング」です。
自社や商品の強みが活きる層はどこか、競合が手薄な層はどこか、といった観点から絞り込むことで、限られたリソースを最も効果的に使える層が見えてきます。
3. 自社の立ち位置を明確にする
ターゲットとする層が決まったら、次は「その層に対して、自社をどのように位置づけるか」を定めます。これが「ポジショニング」です。
同じ層をターゲットにしている競合が複数存在する場合、「なぜ自社を選ぶのか」という理由を明確に示せなければ、比較された際に埋もれてしまいます。
たとえば、同じサービスを提供していても、「価格の安さ」で勝負するのか、「専門性の高さ」で勝負するのかによって、伝えるべき言葉も、アプローチの方法も変わってきます。
また、立ち位置を明確にして、自社が強みとして打ち出せる軸を定めることが、競合との差別化にもつながるでしょう。
4. 理想の顧客像を具体化する(ペルソナ作成)
セグメンテーションとターゲティングで絞り込んだ層は、まだ「グループ」です。そのグループのなかにいる「たった一人」の人物像を、具体的に描く作業が「ペルソナ作成」です。
名前・年齢・職業・家族構成・抱えている悩み・情報をどこから得ているかなど、できる限り具体的に設定します。「グループ」のままでは言葉が抽象的になりがちですが、「一人の人物」として描くことで、その人に届く言葉や伝え方が見えてきます。
そのため、ペルソナを作ることで、Webサイトのコピーや広告文に一貫性が生まれ、ターゲットに響く発信につながります。
5. 戦略を実行し、データをもとに評価・改善する
設定したターゲットをもとに実際の施策を実行したら、その反応をデータで確認します。
具体的には、WebサイトであればクリックされたページやGoogleアナリティクスの滞在時間、広告であればクリック率やコンバージョン率などが確認対象です。
これらのデータをもとに、設定したターゲットが適切だったかどうかを検証します。反応が薄い場合は、ターゲットの設定がずれているサインかもしれません。
最初から完璧なターゲット設定ができることはほぼないと考え、実際のデータをもとに「想定と合っていたか」の答え合わせを行い、必要に応じて修正を重ねることで、精度を高めていきましょう。
アップくんの商売繁盛ポイント
手順は、市場を細分化して、勝負する層を選んで、立ち位置を決めて、ペルソナを描いて、データで検証するの5ステップなんだ。最初から完璧にできなくて大丈夫。答え合わせしながら精度を上げていこうねっ!
やってはいけないターゲット選定のNG例
ターゲット設定の重要性はわかっていても、実際には間違った設定になっていることが少なくありません。
よく見られるNG例を2つ紹介するので、思い当たるものはないか、現状と照らし合わせて確認してみましょう。
「すべての人」をターゲットにしている
「どなたでもご利用いただけます」「幅広い方におすすめです」といった打ち出しは、一見すると間口が広くて良さそうに見えます。しかし、情報を受け取る側にとっては「自分向けかどうか」が判断しにくいため、誰の心にも届かないメッセージになりがちです。
その結果、広告やWebサイトに費用をかけても反応が得られにくく、集客の成果につながりにくくなります。
「性別・年齢」のみで設定している
性別や年齢の設定は、ターゲティングの重要な要素にはなりますが、それだけでは不十分です。
たとえば同じ「30代男性」でも、独身で都市部に住むフリーランスと、地方在住で小学生の子どもを持つ会社員とでは、悩みも情報収集の方法も、意思決定のスピードもまったく異なります。
年齢・性別に加えて、価値観・生活スタイル・抱えている悩みまで踏み込むことで、はじめて「的確なアプローチ」の方法が見えてきます。
アップくんの商売繁盛ポイント
すべての人向け、とか、性別と年齢だけ、の設定は要注意なんだ。同じ30代男性でも、暮らしも悩みもまったく違うでしょ?価値観や生活スタイルまで踏み込むと、届く言葉が見えてくるよっ!
まとめ
マーケティングにおけるターゲットの設定は、「誰に届けるか」を決めることです。この一点が変わるだけで、広告の出し方も、Webサイトの言葉選びも、SNSの投稿内容も、すべてが変わってきます。
ただし、大切なのはターゲットを「選ぶこと」で終わらせないことです。選んだ相手に、どんな言葉で、どんな順番で、何を伝えるか。その「伝え方」の設計が、集客の成果を左右します。
自社の強みをどう言語化すればいいかわからない、伝え方がわからない、という方は、ぜひコンバージョンUPへご相談ください。
アップくんまとめ
最後まで読んでくれてありがとう!
誰に届けるかが決まると、広告も言葉選びも全部変わってくるんだ。選んだ相手に、君の言葉でどう伝えるか。そこまで設計できれば集客はぐっと変わるよ。
君の商売繁盛を、心から応援してるよっ!
監修者プロフィール
集客と販売の"文章"専門メディア
コンバージョンUP 編集部
コンバージョンUP(株式会社W.E.)の編集部では、人の心を動かして、モノを売るための文章作成のコツを発信中!ボクたちは「ディグ=まだ言葉になっていない魅力を掘り起こす」を大事にする文章屋なので、LP・ホームページ・SEO記事等の文章づくりから、MVV作成、企業向けのセールスライティング研修まで幅広く対応しているよ。目指すのは、きれいな文章より"読んだ人が動く文章"だっ!